結婚してママが2人になりましたが
ハズバンのママ、つまり私の姑は
とてもドライでお仕事以外は無頓着。
現実的でコストパフォーマンス重視。
ところが私のママは金銭感覚ゼロ。
雰囲気重視ですのでコスト度外視です。
思い入れやこだわりには時間も労力も
たっぷり注ぐ夢見る夢子さん。
2人のママは全く正反対。
私はそれが楽しいと思っています。
まず始めに言っておきますが。

娘ばかりの家庭と息子ばかりの家庭という
家庭全体の文化の違いがあるのでしょうか。
優先順位や価値観に左右される旅行内容には
家庭ごとの文化の違いが浮き彫りにでますね。
中條家は超がつく女系です。
パパは弟1人姉妹5人の女系家族出身、
そしてママのサイドはバーバから
私たち姉妹まで代々続く2人姉妹の連鎖。
そんな女系家族の家族旅行は
歩けない靴だからタクシーに乗りましょう、
伝線したからストッキングを買わなくては、
ドライヤーしてないから1時間後に出発ね、
こういう会話が普通だったりするのですが、
家庭によってはこんなにも通用しないのか、、
と異家庭間のカルチャーショックを
目の当たりにした今回の姑との香港滞在。
いや、細かいことなんですけどね。
まずお買い物のプランニングがずさん。
これはあり得ませんね。
うちでは旅行=お買い物ですから。
ええ、父も含めて。というか
父が1番買ってるんじゃないでしょうか。
毎日のやること、行く場所、道順は
いかに効率よくまわりきるか、という
お買い物プランに従って組まれるので、
行って考えよう、なんて言語道断です。
さらに朝の支度時間が計算されてない。
朝、ホテルの内線で
「今から10分後にロビーね」なんです。
彼女はノーメイク派ですし髪は洗いざらし。
息子2人に見た目に手をかけない娘が1人。
人生で1時間以上支度に時間をかける
種族がこの世に存在していることを、
誰が過去に教えてあげられたでしょうか?
しかもせかす理由はお買い物じゃないですよ。
お腹すいたから早く飲茶行こうぜ〜、的なね。
そして雰囲気全否定教の信者なのです。
こよなくコストパフォーマンスを重視。
デザインやブランドには惑わされません。
「ちょっと見たいなあ」と私が言い出すのも
躊躇される勢いでブランド品の前を素通り。
レストランの素敵な内装は若干無意味。
そしてエステやネイルは市民権がない活動。
あくまでも機能性重視ですので、例えば
ネイル=爪が丈夫になるよ、
エステ=血流がよくなるよ、
と誘えば魅力を感じるでしょうがね。
逆にかなり汚かったり
わけのわからないお店でも、
ずんずん入って行く勇気と行動力は圧巻。
そして「この値段でこの食材はいい!」
とか言ってるのを見ていると
あ~、
こうして思春期の息子達とも一緒になって
ホラー映画を見たり、
激辛料理を食べたりしてきたんだろうな~
と思いますよ、やっぱり。
その間思春期の娘と母親は手を握り合って
一緒にピアスをあけにいったりですとか、
やれ初めてのお財布はヴィトンかしら?
とウィンドウショッピングしたりですとか、
してきてるわけですから、
違ってきますよね、全然。

そんな姑をうまく嗜めて今回、念願の
フットマッサージを実現させましたよ。
(念願ってもちろん”私の”念願ですけど)
価値を認めてないプランは、よっぽど
こちらから強引にプッシュしなければ
彼女のマインドシェアに根付かないので
今回は足ツボ足ツボと自分でお店を見つけ、
姑(お財布)をひっぱって行ってきました。
気持ちよかった〜と居眠りしてたくせに、
ロスと値段が変わらね~、
とか支払った後に言ってましたよ。確か。
ネイルとエステは”旅行中”の証ですよ?
雰囲気とゆっくりした時間を買うんです。
雰囲気に惑わされないタフで男勝りなママ。
これから姑女子化計画を徐々に
進めていこうと密かに思っている私です。
あ、否定はしてませんよ。ただ
もうちょっとだけ女子的な遊びを
一緒に楽しめるといいな、とね。