ブラシの製造工程はなかなか見る機会がないので、興味深し。

まずは金型をおこすところから。ミニマム数量が存在する意味を実感します。こうして丁寧に金型を起こして製造に入るので、工場側は、より多くのバイヤーに同じ金型で作れる製品をプッシュしたいわけです。道理でオリジナルツールを開発してもすぐに他社でも売られるような実態になるわけですね。
「うちがオリジナルなんだけどな、、」と落ち込む方が、他社のものを真似するより断然いいけど、それにしてもパクられると落ち込みます。(愚痴失敬。)

ブラシのbarrel(胴体)部分を作るところ。シート状のアルミシートをグルグルとお菓子作りみたいにして丸くのします。1秒くらいで仕上がるので職人技です。

これはブラシの毛を直線から交差したイガイガにする機械です。このように直毛をまとめて機械にあて、

グルグルと手動でハンドルでまわすと、四方八方にイガイガが突起するブラシの毛ができあがるという一瞬の出来事です。動画じゃないのが残念。

これを丸めて作った胴体の中に差し込んで、きちんと毛が出るよう、鍵編み棒のようなものを使って手作業で穴から毛を出していきます。他に、胴体がアルミ製じゃないブラシなどは、専用ミシンを使用して、毛を本体に縫い込んでいく方法も行われています。

これはブラシの先に色玉をつけているところです。よく頭皮にあたるブラシの先端が丸くなっているものをみかけますが、こんな風に塗料をまぜた材をシートに塗り、ブラシの先をグイグイと押し付けるとできあがりです。

ここはヘアアートが所有している工場、INDAのディスプレイルーム。ブラシのスーパーオタクが現場を仕切っています。
海外での製造は特に信用出来る身内が1番。ヘアアートジャパンでも、電化製品や形状の大きなものほど身内で作るようにしています。少なくともマーケットに出るまではアイディアを盗まれないですしね。
日本にも早くこんな製造元を作りたいものです。