今年になってから寝室のサイドテーブルに
"日本語能力試験"ガイド本が出没してます。
オフィスでは同じアメリカ人に囲まれ、
自宅ではアメリカ産の私と常時英会話。
という非常にヌルいシェルターの中で
生活していたハズバンが一念発起です。

昔、なぜパソコンを自分で作ろうと思ったの?
と聞くと”壊れた時自分で直せるじゃん”
と答えていた彼はどちらかというとオタク部。
日本の漫画やゲーム文化が大好きだった、
という理由で外国語の授業に日本語を選択。
ところがコロンビア大学の日本語クラスは
京都大学提携プログラムとかで激ムズらしく
1年ちょっとでドロップアウトしたそうで、
私と出会った頃の彼の日本語は
読めるけど意味がわからない状態でした。
30歳になる前に、と来日を決意した彼。
独身貴族だった私に結婚を決意させようというのが
本当の目論見だったようですが、さすがに自分でも
そう言うと私に重がられるんじゃ?と懸念し(正解)
当時は日本で挑戦したいから、とか言ってましたよ。
確かに私に対する彼の執着・忍耐はすごいものがあり
まんまと彼の作戦にはまって結婚した私です。(余談)
さてNYのマンションもお仕事も手放し、
日本での生活に踏み切ったわけです。
2年間の日本語学校を卒業し、
会話が少しわかるレベルにはなったものの
正直、第三者として冷静に見ると、どうやら
手放した代償が大きく見えて仕方ないレベル。
確かに一番の目的は私との結婚だった、
という今だからバナシを考慮しても、
アメリカでは言葉の魔術師、
流暢な英語を司る弁護士だった彼が
日本では「お水ください」さえ何度も
聞き返されているのを見ると、ちょっと、、、
「私と結婚できたんだから
何にも代えられないでしょう?」
だけですましてはいけない気がするんです。
そんな私らしくない日頃の罪悪感を払拭すべく
彼の日本語能力試験1級挑戦を全力で
バックアップしようと思う良妻♬です。