なんだか体に優しいパスタが無性に
いただきたくなって、ディナーは
ciao bella (チャオベラ)に行きました。
ナチュラル=自然なお料理をテーマに、
食材にはお水から有機野菜、BIOワインと
非常にこだわりをもったレストランです。
タイトルの、”ブランディング”
について考えるという職業病には
後ほどお付き合いいただきますが
美味しいお店のご紹介をまず先に。
オンラインにするかしないか、という
家庭内法廷で議題にあがった例の
歩いていく方のツタヤはよく
晩ご飯の後のお散歩をかねて行くのですが、
こちらのチャオベラは我が家から六本木まで
近道する際の裏道にあります。
車では見落としてしまうような裏道のお店や
レストランが見つけられるのがお散歩の利点。

大きめのお皿にパスタをちょっとだけサーブ、
という外食イタリアンのお約束は
やっぱりテンションがあがるものです。
おうちでもよく作るお料理なだけに、
外食時の食材や盛りつけへの期待値は高め。
プロのちょっとした気配りは
気持ちが贅沢になりますし、ヒントとして
自宅でのお料理もハイグレードに工夫できます。

お肉はあまりいただかないのですが、
ポークはお肉臭くないので、外食では
ハズバンにチョイスしてもらってシェア。
素材の美味しさを引き出すのに必要最低限の、
というお味付けや調理方法は、記憶の中で
舌と鼻で感じる”優しさに繋がります。

そして優しい食材と雰囲気にマッチしたお花。
ブランディングの面白さは
私の頭の中のシナプスが
”なんだか体に優しいパスタが食べたい”
↓
”ツタヤに行く途中にどこかあったわね”
と、反応が非常にスムーズだったこと。
なぜなら体に優しいよ、と看板に大きく
書いてあるわけでもなく、しょっしゅう
いただきに来店しているわけでもなく、
実はお店の名前のキャッチコピー、
cuisine nature キュイジーヌナチュール
という言葉も今回初めて認識したわけで。
それは随分前にお食事に伺った際に、
メニューの説明やお店の雰囲気から
オーガニック感とかビオ感なんかを
メッセージで受け取った記憶が今回
脳内連想ゲームの中で顔を出した、
ということなんでしょうね。
あるのとないのとで変わらないだろう、と
色々カットされてしまう動きには反対です。
ゲストが来店する際にホストに期待する
サービスには色々なものが含まれています。
無駄は省くべきだと思いますが、
必要だったものまで無駄の中に混ざって
そぎ落とされてしまったら、
お店の個性がなくなってしまいますよね。
不景気だからこそ、消費者の目や心は、
より求めるものによりフィットした
ブランドやサービスに向けられます。
デザインのできること、
小さな気配りで変えられること、
ゲストとしてサービスを受ける機会には
あらためてそんなことを考えます。職業病?