ちょっとカラーリングのお話です。
ヘアカラーについて以前”退色も楽しむ”
というお話をしたことがあります。
退色によって変化する髪の表情も
ヘアカラーの楽しみのひとつです。
(blog→ヘアオタクが思う対象のうまみ)
そんな楽しみ方も提案できるのがプロ。
履歴で味がでるのもプロの技術ならでは。
じゃあ、退色ってなあに?なのですが、
みなさんご存知の”明るくなるヘアカラー”は
髪本来のもっている
メラニン色素を壊して明度をあげる、
人工的な色素を入れて加色する、
という2つのアクションを行っています。
退色とはその人工的に入れた色素が
徐々に髪から抜けていくことです。
一度あがった明度はそのままステイしますので、
人口色素が抜けると明るい印象になります。
普通にブリーチしただけのような状態です。

昨夜交流のあるカラーリスト西海さんに
カラーリングをしていただきました。
これがカラーリング前の髪の状態です。
私が最後にヘアカラーをしたのは
NYのDOPDOPサロンに行ったときでしたので、
(blog→DOPDOPサロンのジョーブラックウェル)
筋状に見える前回のカラーリング部は退色しています。

退色しても明度差が残っているのがわかります。
明度差があるということは髪内部のメラニンの量が
違うということです。
私の黄色い部分はハイブリーチをした部分で
メラニンはほとんどなくなっている状態です。
オレンジの部分は私のメラニンが残っている色です。
中明度のときは赤みやオレンジが濃く、
高明度のときは黄味が強くなるのはこのためです。

こちらはフォイルワークと呼ぶ方法です。
全頭一色施術の場合は行わない技術です。
包まない部分と包んだ部分とで
異なる処方をする場合に行います。
私の場合は包まない部分は素髪。つまり黒髪です。
もってうまれた黒髪だからこそいきてくる、
そんなカラーリングが好きなのです。
あと、既に明るい筋が入っている過去のカラー履歴も
活かせるところは包まずにそのままキープしています。
それにしてもフォイルワーク中に
こんなに嬉しい顔をしているとは
写真に撮っていただくまで知りませんでした。
どこまでヘアカラーオタクなんだろうか、、、。

夜も遅く、ちょっとお疲れの西海さんですが
しっかり頭の上にオーヴが写ってますよ。
モバイルカラーリストなので(私の勝手な名称)
彼にお願いするときは捕まえてくださいね。
(なんという紹介?!)
プロのヘアカラーを楽しく理解していただけたら、
と思って書いてますが、難しくないといいな、、。
持って生まれた髪質や髪色、骨格を楽しめるために
プロの技術やセンスを利用していただきたいですね。