言語習得はその国の心を理解せずして無理
とは私がフランス語を通して実感したこと。
だって2日酔のことを
「頭の中にカンガルーがいる」なんて、
翌朝クロワッサンとカフェオレがなきゃ
思いつかないと思いませんか?
(え? こじつけ?)
もともと外国人と関わるお仕事が多かった私が
きちんと日本を伝えるための勉強に買いためた
ニッポンの美学や俗信についての様々な本を、
良き家庭教師になるべくまた読み返し始めました。

そんな中、
日本の心を再確認させられた今日のフレーズ
「よろしく」
シニアの男性からよく電話の切り際に
「よろしくどーぞー」と言われる度
「何をよろしくして差し上げるのかしら?!」give ?
「何をどうぞしていただいたのかしら今?!」take ?
と思っていた私には確実に
ニッポンの心が欠落していたわけです。
恥ずかしい。
本に書かれている説明によると、、
"よろしく"は日本人とつきあう上で絶対に
学んでおかなければならないキーワード、
いえ、キー・コンセプトの1つである。
状況によって内容が変化する"よろしく"
の中には感情的意味が包み隠されている。
全ての関係に個人レベルでの心情が持ち込まれるのは
ときにウェットとして表現される
日本人の態度・行動の一部。
これは、よりクールで客観的な
西洋人のドライなそれと多々対比される。
ここの習得が甘い場合、相づちや反応で
どんなにやる気満々だったとしても
ドライに見られる可能性があるってことですよ。
さらにこの本には
ビジネスシーンでは当事者が相手に対し、未来に何らかの
期待・所望があるときのクロージングで必ず使われる。
彼らが関係を続けたい、またはなんらかのメリットを感じ、
引き続き顔つなぎしてもらいたい、というときにも使われる。
然るべき成り行きで正しく使われれば
理解や協力を促進させることになるアプローチになる。
非常に大切ではないですか、この奥行きの汲とり。
私のほうが勉強になってる気がします。
深い! ニッポンの心。